今ある問題を知ろう!

今ある難民問題

北部スリランカでは、約28万人の国内避難民が政府の運営するキャンプで暮らし、法・経済・政治上の課題となっている。スリランカ政府は避難民の大半を年末までに再定住させると約束しているが、政府は長期抑留の準備を進めているようだ。

最大の論争点は、避難民の周りに有刺鉄線が張りめぐらされ、軍の警備でキャンプに閉じ込められていることだ。60歳以上の高齢者や重い病気やけがの者を 除き、キャンプを離れることは許されない。また、透明性のある登録制度がないため、キャンプから姿を消しても追跡する手段がない点も批判の的だ。

家族や親族が別々のキャンプに収容されていることも懸念されている。キャンプへの接近は厳しく制限され、中に入るには特別許可が必要だ。

政府は避難民の隔離が必要な理由として(1)5月に壊滅した反政府武装勢力「タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)」が埋めた地雷を帰郷前に撤去しな ければならない(2)LTTEが地中に埋めた武器が反乱勢力や犯罪集団の手に渡らないよう探索する時間が必要(3)キャンプに身を潜めているかもしれない LTTE幹部を選別する必要がある-などを挙げ正当化している。

スリランカ政府と国際援助機関の摩擦の主な原因は、キャンプの設備が一時的なものか、半恒久的なものかをめぐる見解の相違だ。避難民の長期滞在を望まな い国際援助機関は、一時的な構造物を設置しようとし、政府は国際機関が標準以下の設備しか提供しないと批判する。政府は、キャンプに銀行、郵便局、学校、 病院などの長期滞在のための施設を建設している。

Business I より抜粋

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